ここでは、志望動機を作成に役立つ情報の入手方法を紹介します。 就職活動というのは、情報戦ですので、質と信頼性の高い情報を集めて優位に活動を進めましょう。
▮ 就職サイト
とりあえず最初に見るのが、リクナビやマイナビに代表される新卒就職ポータルサイトと各会社の採用ページや求人ページになります。就職活動をする学生は誰でも見ているので価値はないように思えますが、案外コンパクトに会社情報がまとまっているので、侮ることはできません。特に社員紹介には「私がこの会社に決めたきっかけ」といった記事もあるので、じっくり読んでおきましょう。これらは人事部検閲済みの内容にはなるので面白みはありませんが、ここで紹介される社員がその企業にとって若手社員の顔、トップクラスの人材であることは意識しておいて下さい。(つまり彼ら以上の良い人材は社内にはいない)
<関連リンク>
・リクナビ(リクルート)
・マイナビ(マイナビ)
▮ みんなの就職活動日記
楽天が運営する有名な書き込みサイトで内定者の志望動機や、リアルタイムな面接情報など、就職活動を行う学生は必ず目を通すと思います。ただし、ここのサイトに書かれてある志望動機は誰もが(人事部を含めて)読んでいるので、志望企業のものを真似てしまうと他の候補者と同じようなことを言ってしまう(書いてしまう)恐れがあります。そこで少し工夫して、同業他社の内定者の志望動機を参考にしましょう。同業他社というのは、詳しく調べれば調べるほど、名称を変えただけで同じようなことをやっているので(だから、同業者は同時期にみんな揃って赤字になる)、真似るならば同業他社です。
<関連リンク>
▮ 「業界の動向とカラクリ」シリーズ本
企業の採用面接では、「なぜ当社なのですか」の前に「なぜこの業界なのですか」と聞いてくる会社もたくさんあります。そうした時に役に立つのが、秀和システム社から発売されている「業界の動向とカラクリ」シリーズ本です。
この本は、それぞれの業界の専門家が、わかりやすく業界について執筆しており、1冊読めば、その業界で働くことのメリット、デメリットが理解できるようになっています。また、ここに記載されている業界トレンドに対して、志望企業はどう対処しているのか、ホームページ等で確認すると、より深い志望動機が作成できるのではないでしょうか。
なお、本書は就職した後も、案外使えるので、内定が出て就職活動が終了したからといって後輩に譲ったり、古本屋で処分しないようにしましょう。
この本は、それぞれの業界の専門家が、わかりやすく業界について執筆しており、1冊読めば、その業界で働くことのメリット、デメリットが理解できるようになっています。また、ここに記載されている業界トレンドに対して、志望企業はどう対処しているのか、ホームページ等で確認すると、より深い志望動機が作成できるのではないでしょうか。
なお、本書は就職した後も、案外使えるので、内定が出て就職活動が終了したからといって後輩に譲ったり、古本屋で処分しないようにしましょう。
<関連リンク>
▮ グループ面接
大手企業であれば、1次面接はグループ集団面接であることが多いですが、ただ漠然と面接を受けてはだめです。グループ面接では、イマイチな奴がいる一方で、キラリと光る志望動機や自己PRを話す他の候補者も必ずいます。そういったデキる人の志望動機に関心するのではなく、それをメモしておいて、同業他社の面接で使いましょう。志望動機と言わず、自己PRでも、最後の質問でも、他社の面接で使えそうだと思ったものは、全てパクってしまいましょう。就活は早く始めた人が有利だと言われる所以がここにあります。
同じ会社の面接で使っても多少手を加えてオリジナルにすれば反則ではないし、他社ならコピペであっても問題はありません。せこいと思われるかもしれませんが、実際のビジネスではこういうことは日常茶飯事なので気にする必要はありません。また、私の経験上、違う企業のグループ面接で同じ受験生と被ったことは一度だけありますが(新日鐵住金とJFEスチールで被った)、それくらいの確率なので気にしなくて大丈夫です。
▮ 有価証券報告書
上場会社限定ですが、金融庁のEDINETから全上場会社の有価証券報告書を見ることができます。メインは財務諸表ですが、決算数字は一般の学生では読んでも理解できないので読む必要はありません。学生が読むべきは、10ページ目くらい(会社によって異なる)に書かれている「対処すべき課題」で、ここには、今後会社が力を入れていこうと考えているビジネスがコンパクトに書かれてあり、参考になります。うまく志望動機につなげましょう。
<関連リンク>
▮ 個人投資家(株主)向け説明会資料
これも上場会社限定ですが、会社のホームページの「IR」とか「投資家・株主」と書かれたページに行けば、「投資家向け説明会資料」と題されたプレゼン資料がダウンロードできるようになっています。これは、決算書を読むことができない頭の緩い個人に向けて作成された会社説明資料で、かなり読みやすく、わかりやすく工夫されているため、ざっと把握するには最良の資料です。
その他、「株主通信」という資料もあり、これも同じく頭の緩い個人株主に向けて作成された決算説明資料で、社長メッセージから始まり、各事業のトピックスが書かれてあることがほとんど。時間があれば読んでおきましょう。
▮ 社長の就任時メッセージ
案外軽視されるのが、その会社の社長メッセージです。大企業になれば最終面接ですら会うことがないので、遠い存在過ぎて興味がないかもしれませんが、社長とはその会社の「顔」であり、社長の器の大きさが会社の大きさだと言われています。その会社へ入社するのであれば、会社の対外的な「顔」のメッセージを無視することはできません。
ただ、ホームページや会社説明会で配布されるパンフレットに記載されている「社長ごあいさつ」は、当たり障りのないことしか書いていないので、志望動機の参考になるほどのインパクトはないかもしれません。
そこで、時期は古くなるかもしれませんが、その社長が就任した当時の就任メッセージを読んでみましょう。ここには、会社の歴史からその社会的使命、そして今後の長期的ビジョンが熱く語られているからです(通常、社長就任時が最もやる気に満ち溢れている)。そんな古い情報はどこに書いてあるのかというと、上記で紹介している「IR」ページの「株主通信」にたいてい書いてあります。会社沿革で現社長就任日を調べて、該当する株主通信を確認してみましょう。
ただ、この方法は、非上場会社や、社長が10年以上変わらないような同族企業では使えないので、あくまで該当する会社向けです。
▮ Vorkers
企業クチコミサイトのひとつです。学生は登録しにくいかもしれませんが、このVorkersに関しては一度登録すると何度でも何社でも情報を閲覧することができるので、登録してみることをお勧めします。志望動機で役立つのは、「企業分析(強み・弱み・展望)」の項目。内容の薄いコメントもありますが、中には鋭く分析された書き込みもあるので、参考にできそうなものは活用しましょう(大企業であればあるほど書き込みの数は増加します)。それ以外にも年収とか出世とか色々な内情が書いてあるので、入社した後の姿をイメージするために閲覧してみるのも良いですが、こういったクチコミサイトは基本的に転職を考えた社員が書き込むものなので、ややネガティブ寄りの書き込みが多いことには留意が必要です。なお、実際に就職してみてわかるのですが、こういった企業口コミサイトの書き込みの内容は、大体合っています。いわゆるブラック企業なのかホワイト企業なのかも、ここを見れば大体わかるでしょう。
<関連サイト>
・Vorkers(ヴォーカーズ)
・転職会議(リブセンス)
・キャリコネ(グローバルウェイ)
・カイシャの評判(エン・ジャパン)
▮ OB・OG訪問
会社によってはOB・OG訪問が認められているので、活用できるのであれば是非活用しましょう。いきなり入社動機等を聞くと構えられるかもしれないので、最初は「今、どんな仕事をされているんですか」と業務内容等の答えやすい話をしてからの方がスムーズに進みます。面談で聞いておきたい質問は次の通り。
・就職活動中、どういった会社を受けたのか。
・その中で、なぜ今の会社に入ったのか。
・入社を決めた決め手は何だったのか。
・他に見ておくべき会社、業界はあるか。(その理由も)
これらの質問は、志望動機を作成するのに役に立つので、根掘り葉掘り聞いてメモしましょう。当たり前ですが、OB・OGは実際に内定をもらって入社している社員なので、その志望動機の説得力はかなり高いものがあります。また、必死にメモする学生には、こちらも色々話してあげたくなるし、何より人事部へのフィードバックの際、非常に熱心であったと一言付け加えることもできます(経験者談)。
(余談)
よく「働いていて楽しいですか」と聞いてくる学生がやたらと多いですが、「楽しくない、嫌々ながら働いている」などと答えられるわけがないので聞かない方が良いでしょう。皆さんがアルバイトが楽しくないのと同じです(もしそのアルバイトが楽しいのであれば、その延長で仕事を探すことを強くお勧めします)。
あと、「異動は多いのですか」も実に良く聞かれる質問ですが、質問の意図を聞くと「色々経験してみたいから異動のチャンスが多い方がいい」とか。学生は異動が大好きですが、社会人は異動が嫌いな人間ばかりであることを覚えておきましょう。
あと、「異動は多いのですか」も実に良く聞かれる質問ですが、質問の意図を聞くと「色々経験してみたいから異動のチャンスが多い方がいい」とか。学生は異動が大好きですが、社会人は異動が嫌いな人間ばかりであることを覚えておきましょう。
更に付け加えると、こちらが若いからか、気を許して「ぶっちゃけトーク」を炸裂させる学生が少なからずいますが、当然ながら内容は全て人事部に伝わるので、「何でも話してよ」という言葉に騙されて「ぶっちゃけ~、他の会社が第一志望なんすよ~」なんて言ってはなりません。我々も会社から給与をもらっているたかが労働者で、勤務時間中の面談には給与が発生しており、全て業務の一環なのです。
<まとめ>
☑ 採用サイトに限らず、投資家向けなど色々なチャンネルから情報を得よう。
☑ ネットだけではなく、グループ面接やOB・OG訪問も活用しよう。
☑ OB・OG訪問の内容は全て人事部に筒抜けだと思っておこう。